【おすすめ】アンチエイジングホラーの最高傑作漫画・楳図かずお作「洗礼」に詰まった若さへの憧れと執着にヒヤリ

2015/06/25おすすめコメント(0)

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いつまでも若く美しくいたい…女性ならば誰しも心に持っている強い願いの一つです。

美への欲望は、時に人を狂気へと駆り立てて、恐ろしい行動を招く原動力となってしまいます。

 

今回はそんな若さと美への執着にがんじがらめに取りつかれ、狂気の計画を実行するために手段を選ばなかった美人女優の生涯を描いた、傑作ホラー漫画「洗礼」をご紹介したいと思います。

 

 

アンチエイジングホラー「洗礼」

 

「洗礼」は昭和49年の年末から「週刊少女コミック」に連載されていた少女マンガ作品です。

作者はホラー漫画界の巨匠・楳図かずお先生。

当時は他にも「ヘビ女」や「赤ん坊少女」といった、タイトルだけでもゾゾゾとしてしまうような少女マンガ作品を世に送り出しています。

 

そんな作品の中でも特に「洗礼」は、現在ならば東京都青少年育成条例で規制されること間違いなし、子供には決して読ませたくない作品と言えます。

 

 

「洗礼」のあらすじをギリギリまでご紹介!

 

美人女優・若草いずみは、幼いころから天才子役としてもてはやされていて、美と若さへのすさまじい執着を持っていました。

ところが、長年使っていた化粧品やスタジオの空調・強いライトの光などが影響し、肌には強い老化の象徴であるアザのようなシミや深いシワが刻まれてしまいます。

 

アザやシワを隠そうとさらに厚化粧をすることによって、さらに肌はダメージを受け続け、ついに若草いずみの美しかった顔は、取り返しのつかないほど醜い顔になってしまいます。

絶世の美女といわれていた若草いずみにとって、若さと美しさを失うことは自分のアイデンティティを失うことに等しく、徐々に若草いずみは心のバランスを崩していくのです。

 

そんな若草いずみに、子役のころからの主治医はある恐ろしい計画を持ちかけます。

その計画を実行するために、若草いずみは極秘で女子を出産し、赤ん坊とともに行方をくらますのでした。

 

 

娘を異常なほどに「大切に」育てた母親、その目的とは…

 

時は流れ、とある町に醜いアザを顔にもち深いシワを刻んだ醜い母親と、美しく愛らしいさくらという少女という、似ても似つかない母娘が暮らしていました。

母親は娘のさくらを異常なほど大切にし、特にさくらの顔や体に対して外的な「傷」をつけられることには、細心の注意を払い続けるのです。

 

母親は言います。

「私のような醜さにはならないでおくれ、お前は私のすべて」

だと。

お前を美しく愛らしく、傷一つつけないように注意深く育て上げたのは、すべて私の夢のためだと。

 

母はさくらの誕生日が来るたびに、彼女のために帽子をプレゼントします。

毎年少しずつ大きくなるさくらの頭の成長が自分の頭の大きさに近づいていくたびに、まるで自分のことのように喜ぶのです。

そう、自分のことのように…。

 

続きはwebで…は読めませんので、ぜひ本編でお確かめください!

 

 

大人の今読んで「母親の気持ち分かる」と思ってしまう自分にゾッとした…

 

筆者が初めて「洗礼」を読んだのは、小学生の時でした。

その時はただただ楳図かずお先生の描く母親と娘の秘められた恐怖におびえながら読んでいたのを覚えています。

 

今回久しぶりに思い立ち読んでみた「洗礼」。

私は母親が持っている若さを失うことへの焦燥感に「分かるかも…」と思ってしまった自分にゾッとしてしまいました。

 

初めて読んだ時には知らなかった「老化」への恐怖知った大人になった今、読んでしみじみ恐怖を噛みしめてしまうことうけ合いの「洗礼」。

一度、恐怖へのページを開いてみてはいかがでしょうか?

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